2019年に聴いた音楽

主に振り返ります

 

Rawstyle

2019年も一番聴いてたのはRawstyleだと思うけど、個人的にはリリースに恵まれない一年だった。メインストリームではエモーショナルな歌モノや泣きメロものが増えて、Extra Raw方面はやや食傷気味という感じで、Rawstyleに求めていたものやそれを越えてくるものをなかなか見つけることが出来なかった。

まあ最新のリリースがピンと来ないなら昔のやつを聴き直せばよかろうということで、2019年前半は2015~16年あたりのRawstyleが個人的にリバイバルヒットしていた。

あと例年以上にSpoontech周辺を聴いてた。SpoontechからのリリースじゃないけどMind Dimension – Room Rockerは個人的ベストRawstyleの一つ。

Spoontechの中ではMain Concernにとにかくハマった。たまたま2018年のDefqonセットを聴いてたら超良く、リリースを一通り聴き直した。

もともと個性的で路線がブレないアーティストが多いSpoontechの中でもMain Concernはかなり尖っていると思う。最近のイチオシはThug Cookies。

Rawstyleは聴いたら死ぬ病気とかにならなければ来年も追っていくつもり。今のメインストリームに反抗する勢力が出てきたら面白そう。Rawstyleってもともとそういうジャンルじゃなかったっけ?

Hardstyleも雑に振り返っておくとD-Block & S-te-FanのIMPAQTアンセムとかSub Zero ProjectとのコラボAtmozfearsのWhistleあたりが良かった。

 

Techno~Hardcore

去年のアルバムに引き続き[KRTM]がとにかく良かった。PRSPCTでサブレーベル「PRSPCT SSSPCR」をスタート、ARTSからEPをいくつか、T99 – AnasthasiaのリミックスをLimewaxと共作と、かなり精力的にリリースしていた。

というわけでテクノ方面にも興味を持ちつつ色々聴いていた。8月にはPercと999999999が来日していたので観に行ったこともあった。あまり好みな選曲では無かったけど、思った以上にBPMが速く(ピークで160前後まで行ってたと思う)それでHardcoreとは無縁そうな人達がワサワサ踊ってたのが新鮮。

未だにどういうテクノが好きなのか模索中。暗めな雰囲気の曲であったり、インダストリアル系であったり、ハードコア(というかガバ)方面にアプローチしたような曲が好きっぽい。陰キャだから。たとえばDark. Descent.系列のZUURから出してたHidden Rooms。こういう雰囲気。

Doomcoreについては激浅なのでまるで語れないけど、わりと最近の自分の好みに合うジャンルのような。

もちろんDark.Descent.本家もじっくりと漁ってみているところ。おすすめされたWhite Darknessのリミックス集やThe Relicのアルバムなど。

あとCloudsっていう奴がやっているHeadstrong Recordsのリリースが大体いい。こういうのは[KRTM]とかTWANとかそこらへんの、なんとなく気に入っているトラックメイカーのMixを聴いてて見つけてくることが多い。

Techno方面の趣味に沿う形でハードコアも低速Industrial系が一番気になってた。自分も出演したりフライヤー作ったりした @Core_000 くん主催のパーティでの @MATSUDARKNESS さんとか、11月に来日したSomniac OneのDJが滅茶苦茶良くて印象に残った。ちなみに11/16はThe Outside Agencyも来日していて神々しかった。

あとUK Industrial、気になりつつもそこまで時間を割いて聴けてないんだけど、AkiraとBryan FuryがPRPSCTからリリースしていたBody Slam Musik EPが全曲好みだったので、そんな感じのを探してる。サンプリング色が強い感じというか。

今のところHellfishやAkiraが好きな感じっぽい。ちょうど二人が今年から始めたFish and Rice Recordingsもアツい。

 

Drum & Bassいろいろ

今年はCrossbreed、Darkstep、Liquidfunkとか、あとはCritical系のドラムンベースを聴いていた。ど直球なNeurofunkはあんまり聴かなかった気がする。

Crossbreed/Darkstepは昔の曲を色々聴いてた。PRSPCT Family AlbumとかLimewaxのアルバムとかHidden & Eye-DのPeer to Peer Pressureあたり。聴けば聴くほど思うんだけど、俺はいわゆるドンパンミュージックがとにかく好きらしい。ドンパンしてたらなんでもいいのか?ってくらい好きで困った。

2019年は @pemhem さんの主催しているレーベル「Aggression Audio」のジャケットデザインや、フライヤーデザインをやらせてもらったのもあって、新曲だとDeformerとFFFのコラボやShadow SectのEPが記憶に残っている。

Liquidfunkで今年一番記憶に残ってるのはLenzmanのアルバム。10月の来日公演はMCのDan Stezoと共に来ていたのもあってとにかく雰囲気が良かった。

11月にはLondon Elektricityも観に行った。メインフロア占拠して鬼の6時間ぶっ通しセット。トニーおじの体力にドン引き。新作アルバムの曲はもちろんHospitalの昔の名曲までかけ散らかしててしみじみした回。

夏頃はメロディアスなドラムンもよく聴いていて、Sub Focusの新曲とかCrissy Criss、Upgradeあたりのがよかった。なんならDJ mixも録ろうと思っていたけど完全に機を逸した。今年はmix録る録る詐欺をカマしまくっていたのが猛省点。

1~3月はCriticalとかDispatchから出ているようなドラムンをそこそこ聴いてた(最近はそうでもない)。Criticalのコンピレーション「New Energy vol.1」が昨年末に出ていたり、Forbidden Societyのアルバムがリリースされたり、あとContactにKasraが来日したりと色々あったのもある。FSは3RDKND名義でハードドラムンベースをやりつつ個人でディープなドラムンもやってくれるようになったので無敵だと思う。

シーンとしてはRollerとかが流行っているようだったけど個人的にはあまり聴く機会が無かった。来年はそこらへんも箱で楽しんでみたさある。頑張って家から出たい。

 

ポップスとか

今年は本格的にSpotifyを使い始めたのもあって、例年以上にポップスやらロックやら適当に聴いてた。思いついた時に検索してプレイリストに放り込んでおけるのが強い。

ヒップホップ流行ってるなと思いつつ、たまに聴いてみても一向にハマることは無かったけど、Loyle Carnerのこのアルバムだけは良くて結構聴いた。メロウだけどかったるく無い雰囲気が良い。

夏ぐらいにはシティポップにハマって色々聴いた。 松原みき「真夜中のドア」きっかけでこのジャンルに興味を持つようになったのもあり、Vaporwaveとか最近の曲というよりは、80年代前後に流行っていた日本のシティポップが好みだった。あとやっぱりプラスティック・ラブとか。現状Spotifyでは竹内まりやと山達が解禁されてないのが非常に痛い。

あとBOOWYやたら聴いてましたね。

今年はフジロックに平沢進が会人と一緒に出演して話題になってた。今敏作品が好きなのでそれ繋がりで白虎野とかロタティオンとかは昔から聴いてたけど、なんだかんだちゃんと聴いたことないなと思い、Spotifyにギリあった「救済の技法」をだいぶ擦った。「庭師キング」「MOTHER」など粒揃いで人にも薦めやすい一枚。本人はこないだ人に私の曲を薦めるなってキレてましたけど。

 

Squarepusher、Aphex Twin

Spotifyバフでここらへんの人らの好きだったアルバムを聴き直したりまだ聴いてなかったアルバムを聴いてみたり、いつもより良く聴いてた気がする。

特にAphex Twinは夏頃に書店でたまたま見つけた「エイフェックス・ツイン、自分だけのチルアウト・ルーム──セレクテッド・アンビエント・ワークス・ヴォリューム2」が結構面白くて、読みつつアルバムを聴き直してた。自分の好きな範囲の音楽でこういう本は貴重。誰かRawstyleガイドブック書いてください。

Squarepusherはどのアルバムがというよりは色々つまんで聴いてた感じ。来年には5年ぶりのアルバム「Be Up A Hello」がリリース予定なのでかなり楽しみ。この二人の曲はなんだかんだ一生聴いていけそうな感じがある。僕の葬式ではAphex TwinのRadiatorが流れます。ねこぢるか?

今年はやっぱ昔聴いてた曲強いなーって感じちゃった年で、新しく聴いた音楽が昔聴いた音楽を越えてくることがあまり無かった。体験を重ねていくほど新しい衝撃や発見を得ることは難しくなるのは当然とはいえ老害ルートまっしぐらでやばい。でも[KRTM]きっかけで聴き始めたテクノ方面がまだまだ面白そうだし、ハードコアとかCrossbreedも全然聴き足りてないなって思うし、希望は感じている。Rawstyleについては祈るしかない。

 

そんなとこですか。今年はあんまり音楽聴いてなかったなーと思ってたんだけど、振り返ってみたらそれなりに聴いてた気がしてきた。気持ち良くなったのでここらへんで終わります。あざした